木造の耐震補強と費用
2020/05/20
皆様、こんにちは。
本日は、耐震補強と費用のお話しです。
耐震に関する事で言えば、大別しますと、2種類あります。
「耐震診断(設計)」と「耐震補強(工事)」です。
各地方公共団体でも「診断」と「補強」の2通りの助成金制度があります。
もちろん、どちらも、助成対象とすることは可能です。
耐震診断の費用について
耐震診断には、*既存図面があるか否かで料金は違います。
*既存図面:平面図、立面図、断面図、構造図、確認申請書一式
既存図あり:延べ面積120㎡(36坪)程度 概ね20万円~35万円
既存図なし:延べ面積120㎡(36坪)程度 概ね35万円~70万円
図面のありなしでの、料金に相違がある理由は、事前調査項目が増えることによります。
耐震診断の調査項目について
耐震診断には、現況の建物の状態を確認する必要があります。
おもな調査項目を列記しますと、
1、基礎底版があるか、ないか。
2、基礎に鉄筋が配筋されているか。間隔はいくつか。
3、筋違いはどこに入っているか。筋違いの大きさはいくつか。火打ち土台、火打ち梁は入っているか。
4、建物は傾いているか。垂直、水平はどのくらいか。
5、土台や、大引きに白蟻等の腐食はないか。
6、現状の天井、壁の仕上材は何を使っているか。
7、樋や板金材に腐食はないか。
8、周辺の地盤、周辺道路に沈下はないか。周辺の環境に大きな擁壁はないか。
などです。
調査は、機械類を使って行います。
では、耐震診断後に、耐震補強を行う場合ですと、そもそも
工事費はいくらかかるかという事になります。
耐震補強工事の費用について
耐震補強は、現状建物の補強数や補強方法で違いはありますが、目安をご覧ください。
では、助成金についてです。
耐震診断の助成金額について
一般的には、\40,000~60,000程、支給されます。
耐震診断の費用が役\500,000としますと、わずかな負担ではあります。
耐震診断助成の最大のメリット
役所の耐震助成制度の場合、調査項目がきめ細かく調査項目が決まっている事です。
もちろん、役所には、この調査報告をしますので、民間資金100%よりは、確実安心な調査結果が得られると思います。
耐震補強の助成について
耐震補強工事については、各地方公共団体で相違があります。
千葉県内では\300,000~\600,000程度の支給額が大半です。
耐震工事の平均額が157万円ですので、
助成金平均額が45万円と仮定しますと約3割くらいの負担が目安です。
では今日はこの辺で。
ご拝読有難うございました。