ウッドデッキをDIYやリフォームで造る時のヒント【その1】
2020/05/14
皆様、こんにちは。
最近、ホームセンターに建築材料を買いにいきましたら、普段より断然、混んでいました。
後で調べてみますと、コロナで、家にいる時間がながくなり、DIYが増えている様です。
そんな、事もあり、今日は、DIYのヒントです。
ウッドデッキの材料を考えてみたいと思います。
ウッドデッキやテラスは、外部と内部の中間にある空間です。
いわゆる、「外の屋内的空間」です。
「外の屋内的空間」でいえば、濡れ縁、ウッドデッキやテラスがそれに該当します。
「ウッドデッキ」と「テラス」は、利用形態は類似しますが、材料と構成部材に違いがあります。
「ウッドデッキ」は、主に木製か樹脂製(構成材はアルミや樹脂など)です。
「テラス」は、コンクリートと石又は、タイルです。
「ウッドデッキはどれくらい持ちますか?」
とお施主様からよく聞かれます。
結局、費用をかけるんだったら、丈夫で長持ちして欲しいと思うのは人情です。
耐用年数で言えば、王者は、「テラス」です。
テラスの耐用年数は半永久です。
それを踏まえまして、デッキ材料の耐用年数を考慮したいと思います。
「ウッドデッキ」には、大別して、「樹脂デッキ」と「天然木デッキ」に分けられます。
「天然木」は、結論からいえば、「檜葉」か「ハードウッド」が、良いでしょう。
その他の木は、もって3~7年を目安とするほうが無難です。
ノーメンテであれば、10年目には、腐食してボロボロになっている事が大半です。
樹脂デッキには、材料に保障がついているのが、一般的です。材料保証は1~2年程度です。
その意味では、デッキとしての耐用年数を考える場合、材料保証は全く意味もなく、目安になりせん。
耐用年数の比較でいえば、「樹脂デッキ」も「ハ-ドウッド」も15年くらいを目安とするのがよいでしょう。
樹脂デッキ(人工木)
経年変化がないと信じられていますが、実際は、様々な傷みが発生します。
「ビスの接合部が緩む」「劣化で粉がふく」「温度変化でたわみ、鳴く」「真夏は歩けない」「退色する」などです。
対抗してこの課題を局部的に改善している製品もありますが、万能な材料はありません。
上記の課題を複数克服している材料ほど、高価になる傾向があります。
天然木(ソフトウッド)
針葉樹には、サイプレスを除き、ハードウッドはありません。
ですから、簡単に考えれば、針葉樹はソフトウッドです。
国産材の広葉樹は、どんなに硬く重い木でもソフトウッドの特性と言っていいでしょう。
ですから、国産材でデッキを造る事は、檜葉を除き、おすすめできません。
恐らく私の知っている限り、国産材で一番タフな材は、檜葉です。
檜葉は針葉樹ですが、タフです。そのうえ狂いが少ない材料です。
但し、檜葉は希少な木材で、コスト面を考えるのでしたら、やっぱりハードウッドをお勧めします。
他の国内外産の針葉樹は、比較的に経済的で、大量に流通しています。
しかし、腐食などの耐用年数を考慮しますと、デッキに用いるのは避けたほうがよいでしょう。
建設業者から「レッドシダー、檜がいいですよ」と言われても、
価格だけで、提案していると思われたほうが無難です。
天然木(薬品注入材)
デッキ材には、薬の注入材が流通していますが、大半は、杉やパイン(松)の針葉樹です。
もともと、柔らかい材料です。
その柔らかい部分に防虫防蟻などの薬を注入したり、いぶしたりした材の事です。
大半は、薬の色で、どす黒い色や緑色をしています。
一見、タフに見えますが、耐用年数には疑問があります。
様々な庭の工事やデッキ改修で経験した事から、もって10年がいいところでしょうか。
なお、ソフトウッド、ハードウッド、薬品注入材でも、防蟻防虫塗料を塗布しますと、木材の保護にはなりますので、
塗ったほうがいいと思います。
しかし、塗料も劣化しますので、最後は、材そのものの本来の能力が問われる訳です。
塗料はあくまでも、保護剤であり、結局、塗料のない状態が材の耐用年数となります。
その意味では、
ハードウッド>薬品注入材>ソフトウッド
の耐用年数の順番となります。
では、今日はこの辺で。
次回も引き続き、「デッキ材について」です。
ご拝読有難うございました。