注文住宅の建設コストを考慮する時、やめた方がいい事【コスト編2回目】
2020/05/06
皆様、こんにちは。
コロナ対策で、建設業界も各大手ゼネコンも工事延期や縮小を余儀なくされ、
手足のでない状況になってきました。
どうお過ごしでしょうか。
今日は、工事費のコストカット方法のコスト編の2回目です。
前にお話しした方法を突き詰めますと、色気のない建物になりがちです。
そこで、建設計画で重要なのは、しない事、しては良くない事も考えてみたいと思います。
では、コストカットの逆の観点から考慮しますと、やめた方がいい事を考えたいと思います。
床は複合フローリングを用いない。
複合フローリングは、無垢材に比べて、経年劣化が非常に激しい材料です。
10~20年後に床の張り替えになったりします。
複合フローリングの場合、材厚は12mm程度です。下地材が必要です。
下地は、一般的に荒板と根太ですが、価格を合計してもグレードの差はあるにせよ、同程度の価格です。
同程度のコストでしたら、杉材の極厚フローリング 厚さ3cmをお勧めします。
天井は要らない。
天井は、住宅にとって必要不可欠なものでもありません。
天井レス工法で行えば、コストが削減できます。
天井レス工法は、ちょっとした秘訣があります。
2階の床板に極厚フローリングを用いれば、その裏面が天井として見える事になるので、
そうなりますと、床板は極厚フローリングとして選定し、天井レス工法はセットで考える事になります。
天井材、野椽材、天井仕上材、廻り椽などの材料は一切要らなくなります。
当然天井設置の労務費を削れる事になります。
屋根材にコロニアル材や不燃シングル葺きを用いない。
屋根は葺き替えや塗り替えがあります。
一番傷みやすい材料がコロニアル材や不燃シングル葺きです。
この葺き材は、塗装が必要だったり、剥がれたりして葺きなおしが必要な場合があります。
後の事を考慮しますと、確実に避けるべきです。
現実的に千葉県で多大な被害のあった、台風15号、19号の時でも捲れた風景をよく見ました。
お互い、材料も安価で、施工性もよいのですが、建設後の維持メンテナンス費を考えますと、
おすすめはできません。
サッシの選定の際は最低グレードを避ける。
サッシにもグレードが5段階程度存在します。中グレードを選びましょう。
サッシは、フルオープンの窓や大面積のサッシを望まない。
引違い窓は、需要があり、コストパフォーマンスがよく、リーズナブルでおすすめです。
サッシのガラスは、単一品質を避ける。
サッシのガラスにも、「一般複層ガラス」「Low-E複層ガラス」「トリプルガラス」などグレードがあります。
リビングには、性能とコストのバランスがいい「Low-E複層ガラス」を。
便所、浴室、収納などの小窓には「一般複層ガラス」を選択してみましょう。
意外がかもしれませんが、新築時の選定したサッシでガラスが決まってしまいます。
ガラスは厚さがありますので、透明、不透明は選択できたとしましても、断熱効果は変わらない事になりますので
気を付けましょう。