料理でキッチンが散らかる
2020/02/28
おはようございます。
職人バッカの千葉です。
最近、コロナウィルスで、マスクや除菌シートが売ってない状況だったり、世界中が大混乱ですね。
さて、今日は料理とキッチンを書きたいと思います。
私と娘の弁当をよく作ります。
現場から帰宅して、18時頃に閉店間際のスーパーに買い物に行きます。
鮮魚や惣菜が半額になったりしていますが、買い物に行く時、
「今夜のおかずと弁当の具材」に悩みます。
いっぱしに、
「これは安い!」
とかいいながら、献立を考えたりすることは、もう主夫の思考の様です。
もともと、若いころは、料理をほとんどしませんでした
設計事務所が、夜分まで図面や監督との打合せで、遅く帰る事もあり、
建築士の勉強だとかで、大半は近所のラーメン屋で食す事が多かったと思います。
料理のきっかけは、刃物でした。
「かんな」や「のみ」を研ぐのに、砥石や研ぎ方の試行錯誤していました。
大工に師匠がいなかったので、知り合いの大工に意見を訊いたり、ネットで調べたりして、
砥石の種類から始まり、研ぎ方やかんな台の直し方まで、研究していた時、家内から
「包丁もついでにお願い!」
と言われ始めたのが始まりでした。
「なるほど、さすがに研いでない包丁は、トマトの薄切りができないんだなぁ」
と普通に驚いて、研いで試し切りをしたのがきっかけでした。
料理にハマったのは、包丁の切れ味がいかにうまくいったかが、知りたいのが動機でした。
料理は大半、「肉より野菜と魚」に偏り、どっちかといえば和食をよく作ります。
手間をかける料理は面白く、下処理から始まる課程と、殺菌方法などの理論が大事だと思うのです。
なによりやっぱりできた時に「旨い!」言ってくれるのが楽しみで、
ものづくりに共通する賛辞だと思うのです。
どんどん、料理をして行くうちにキッチンの細部まで、気になりだしたので、
世の主婦の方々が
「使いづらい」「狭い」から、
「パパもう、キッチン取り替えましょう」
って、いう言い分が、解る様になりました。
皿の収納の仕方や、キッチンのこの部分が汚れたり、散らかたりする事など、
特に、キッチンは、いくらワークスペースが大きくても、
出来た料理と食材と食器類と洗いもので、小さな戦場になり、もう何からやるかと錯乱状態で、
収納や器具類の配置の大切さは、料理をしてから痛感しました。
こうなると、キッチンのいたるところに小さな棚や、収納棚を作成したりして、乱雑に積み込まれた部分を見つけると、
「どう改善するか」
と料理をしながら、家具類の設計を頭で考えることがよくあります。
作製している時は、実は、迷いがないのですが、
やっぱり一番苦慮するのが、「どう設計するか?どんな形にするか?」というコンセプトだと思うのです。
木材で造るにしても、「水に強い、弱い」があり、「カビや細菌で変色」などの経年劣化を造るときに考えたりします。
油分の多い樹木ですと、耐水性に富んでいます。
ヒバ、檜、椹、レッドシダー、ネズコなどが針葉樹では効果的です。
国産広葉樹では、栗がいいでしょうか。しかし、栗はアクがあり、変色も多いのです。
広葉樹は南米や東南アジア産のハードウッドも耐水性に富んでいます。
ウリンは樹液で置いてある部分が、赤く変色する事があるので、要注意です。
樹種の選定も大事ですが、塗装方法は更に気を使います。
自然系の塗料ですと大半が塗膜を持ちません。
塗膜があったものでも、塗膜自体の強度がない為、剥げやすく、傷つき浸食やすい。
その為、自然系の塗料のような半光沢でフィニッシュしたい場合は、適度にウレタンなどと調合する事をお勧めしています。
結局、料理も家具造りも、ものをつくる事にかわりがありません。
つくるという過程が楽しく、
「旨い!」「かっこいい!」
他者からの評価で2重の楽しみが味わえる事がやっぱり面白いと思えるのです。
では、今日はこの辺で。
ご拝読有難うございました。