一級建築士2 建築士の講師2
2024/07/17
建築士の講師2
何かを教えるのは、実際テクニカルや知識だけではないと思っていた。
人格、性別、年齢など考慮して、言い方まで変えて伝えないと、響かない。
受講内に限らず、準備や残った課題を受講外でもだいぶ時間を要する。
受講生も、見誤り、伝えきれなければ、不合格に直結する。
受講生は、年齢も性別も経歴も様々だ。
単に専業主婦もいる。同一のアドバイスは意味をなさない。
不合格候補者は、講師の立場では、よく分かる。
本人に自覚はない。
その為、言葉で諭しては、逆効果であり、言葉は重ねてはダメになる。
鋭い表現を短く伝える。
嫌われても、合格してほしい一心で響く言葉を伝える。
響く言葉は、衝撃のあり、本人にとって感情の逆をえぐる。
反発は当然ある。
この反発が、欠損部分の自覚を生む。
過去、2級建築士でも学科で一度、不合格、図面で一度不合格。
1級でも学科で一度、不合格の経験があった。
過去の苦い記憶が、講師であれば、不合格という経験を味合わせたくないと「親心」が芽生える。
結局、自社に持ち帰り、入念にチェックをする。膨大な作業である。
一級建築士になりたいと22歳で芽生え、合格は30歳だった。
思えば長く、遠かった。