読書
2024/07/06
20代は1週間に2冊は読んでいた。
近年、めっきり読書量が減った。
老眼である。
「よく見えない」ってことは、細かい事が敬遠対象になる。
強烈に好きだった作家も、死んでしまった事も理由にある。
司馬遼太郎、山崎豊子、吉村昭、手塚治虫を読みあさっていた。
20~40代は、社会派で、リアルなストーリーを好んで読んでいた。
歴史が好きで、ノンフィクションを好んだ。
近年は、そんな強烈な社会派の作家もいないと思い込み、読書をほとんどしなくなった。
かわって50代になって、ドラマやアニメをよく見る様になった。
結局、「作品」は、どんな表現でも好きな事には変わりがなかった。
フィクションでも、若い時に気づかなかった感動も、今は認めている。
ドラマでは、「からかい上手な高木さん」にはまり、アニメを全話視聴し、それでも満足できないで、漫画までそろえた。
さりげなく高木さんが西片に本音を伝えたり、微妙な会話と二人の距離感と空気感に、魅了された。
高木さんは西片の本質を見抜き、なにかと理由を付けしつこいまでに隣に居る。
しかし、二人の関係に大人にある狡猾がなく、さわやかでフレッシュである。
「からかい上手の元高木さん」は夫婦関係、親子関係が中学のままだったので、その二人の関係性の普遍性に驚いた。
ほほえましく、嫉妬を覚えるくらい立派な家庭を築き、妻子からいつもからかわれているが「西片」は、おおらかで、頼もしい家庭人としての男らしさを感じた。
私も50半ばになって、振り返れば「西片」の様な、さりげない男らしい優しさをどこまで持ち合わせていたかと反省した。