ガス会社とエネルギーの取り巻く実情
2020/02/07
皆様、おはようございます。
職人バッカの千葉です。
昨日は、寒風が吹きすさむ中、30年来の友人で、ガス営業マンと同行して、
賃貸アパートのオーナーに挨拶まわりをしてきました。
ガス業界について
大半のLPGガス会社の経営母体は、プロパンガスの供給と保守メンテナンスでその会社が成り立っています。
LPGガス会社は、その毎月の利益を、供給量と保守点検に頼っているのが実情のようです。
ガス業界は、現状、エネルギーの自由化や、オール電化などをはじめ、「ガス離れ」が進行して、経営陣の取り巻く実情は、今後を考えれば、厳しく見ている方々も多くいます。
この逆風もあって、ガス会社がアパート入居者の退去時に発生するリフォーム工事などに参画したいと取り組む企業も多い。
しかし、ガス会社は、案外、「建築業界に詳しく精通する会社も少ない」という現状があります。
もともと、ガス業界は、発端が「練炭」いわゆる「すみ」などの供給や、軽油販売、ガソリン販売などから発生した企業が多く、
そのこともあって、建築業界よりエネルギー業界の側面が強い様です。
現在のガス会社の実情は、「ガス、石油離れ」や水素などをはじめとする近年のクリーンエネルギー台頭で、大きく転換期をむかえつつあるのが実情のようです。
ガス会社は、あまり詳しくない「建築業界」で今後を模索しています。
アパートオーナーは、不動産会社に賃貸アパートを一任している事も多く、アパートオーナー自体は、賃貸建物の実情を、あまり深く、考察してをいない事もよくあります。
反面、ガス供給しているガス会社は、保守メンテをしている保安員が建物に関わり、
入居者と毎日むかいあっているので、「建物の実情」や「建物の不良個所」「要望」など、たくさんの事を耳にします。
アパート管理を一任されている不動産屋は、重大的な補修を検討し、報告することはありますが、「入居の不具合」など、色々な理由があるにせよ、結局オーナーには報告をしていない事もよくあります。
そうして、「ガス会社の保安点検員のみ、不具合をよく知っている」状態となり、
「不具合という問題」は、決定権者に知られない状態で、闇に葬り去られてきました。
ガス会社幹部の一部の方は、この事に気づき、社員に警告し、オーナー巡回を切望しますが、
保安員は、メンテナンスで多忙であり、ガス営業マンや関連者は、驚くほどに月給も安いので、
上席からの要望も、応えられない事もよくある現象の様です。
近未来、水道業界も、減少すると思われます。
現在、小型冷蔵庫くらいのユニットで大気中の成分から、「水」を造る装置が販売されている。現在は高額であるが、普及すれば、住宅などの小口の、水道管は要らなくなります。
なおかつ、水道料金は、水道局のみで賄われているので、独立採算で、他の補助金や税金のあてはないのが実情です。
各水道局は、既存の水道本管が、昭和時代に埋設したものが多く、老朽化が進み、メンテナンス費や再設置などに頭を抱えています。
水道本管の埋設工事は、僕もよく工事をしました。
現在の本管の材質は、ダクタイルとよばれる鋳物製が多いので、腐食がほとんどない。
しかし、過去埋設した本管は、現在の材質でないため、腐食進行が早く、もう老朽化しています。
ダクタイルは、とにかく重い。
加工性もいいとは言えない。
とにかく、疲れる。
役所仕事なので、付帯作業も沢山ある。
下水道も、近未来要らなくなる可能性もある。現在でも汚物を蒸発させる装置もあるが、装置は、わりと大きく、
ある程度の用地が必要です。
現在より、コンパクトで価格が安価になれば、現在の様な毛細血管の上下水道は必要なくなる可能性があります。
大量に水の供給のいる商業、工業系の用途地域は、近未来でも必要だと思うが、個々の住宅は、送電も要さなくなると思います。
ガスは結局、「ガス=危険」のイメージがなぜか定着し、「温暖化の敵」の様なイメージで、エネルギー界のリストラ対象にいち早く、なっている様です。
最近、台風15号、19号、集中豪雨の三連続を経験した私にとって、「送電」のほうがよっぽど、ひ弱でしたが。
ガス関連の各企業は、エネルギー業界で、「練炭からガス」、「ガスから次は何か」と果敢に挑み、
挑んで挑戦した企業が次世代に残るのでしょうね。
孫さんが経済界に一石を投じた「送電」「発電」分離も、このガス業界の危機感が少しでもあれば、東日本大震災ももう少し、誠実に取り組めたと思います。
ご拝読ありがとうございました。