千葉県台風被害の見積について

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千葉県台風被害の見積について

2020/02/04

みなさん、こんにちは。

 

まだ、記憶に新しいとおもいますが台風15号、19号続いて、

集中豪雨の3連続で千葉県の屋根や外壁が剥がれたりする被害に合われた方も多くいるともいます。

 

私も千葉県民ですので、停電も経験して、さらに集中豪雨のなか、

自動車があやうく、浸水しそうな目にあいました。

 

10月から、依頼された工場の屋根の全面葺き替え工事も1月31日に終わりました。

 

本来、僕の本職は建築設計ですが、子供時代からモノ作りがすきで、

天性的に職人に向いている様です。仕事が丁寧だと、ほめられました。

 

次はお隣の住宅の台風被害にあわれた方のお宅を直す契約を本日してきました。

 

考えてみれば「大安」で、とても吉日です。

 

さて、施工の建築コストを下げる方法ですが、30年らい、僕もお施主様ともに、

悩み、いらだち、辛い経験ばかりでしたので、

ベストアンサーと呼べるのもはありませんが、ご紹介します。

 

まず、見積書ですが、見積書には大きく分けて、3構成になっています。

 

1、表紙です。 つまり建築場所、お施主様の名前、工事名、施工金額、施工会社、査収印などが表示されています。

2、工事内訳 これは本で言えば、「目次」です。各工事項目が表示されています。単位は一式となります。

3、工事詳細 各工事項目が書かれています。

 

この時、工事詳細は各工事内容を詳しく記すものですので、

それを纏めたのが、工事内訳となります。

 

工事内訳の最終的な工事総額が一般的に表紙に記載されています。

見積書は、

「どう考えたか?」とか、「工事業者の性質」、「仕事に対する取り組み方」

などもよくあらわれます。

 

工事者の特性で言えば、どの程度、本体工事を分析して金額を考慮しているかや、

周辺の付帯項目を細かく考えたかなど、よく分かります。

 

その他にも、養生の場所や、近隣配慮、地鎮祭などの祭典の協力方法、付帯工事を

どの程度考えたか、各種保険に加入しているか、

建設会社として正当な登録をうけているかなど様様な情報が読み取れます。

 

最も危険なのは、建設会社や設計事務所登録をしないで、工事請負をしている会社です。

そもそも、建設会社登録は請負金額が500万円以上の請負業となります。

未登録であれば、500万未満の工事ですし、建設会社で定められている各種保険などに

加入されていない事も違反にはなりませんが、

万一、事故などがおこれば、保険加入がない場合もありますので、懸念事項となります。

 

そもそも、「大工」という職業は、

「建築士」などの免許性と違い、厳密には免許がありません。

ですので、第三者認証がない事になります。

 

その場合、特性や能力を見極めるのは、施工した物を直接みたり、

前に行ったお施主様の評判や、施工実績を考慮したりします。

紹介者も重要なキーパーソンになるでしょうね。

 

「見積書をみる方法」

見積書は、作成者のドグマやイデオロギー、主義主張もよく反映されています。

 

工事に詳しくない方が作れば、単位は一式の表示が増える傾向があります。

直接工事に関わる監督や職人が、見積書を作れば、より理解してもらいたいので、

詳しく書く傾向があります。

 

ものづくりが好きな方は、「より分かりやすく作りたい」

という本能が働いて、ついつい、しつこいくらいに詳しく書きたがります。

 

営業や、事務員、図面しか描かない設計者、丸投げ監督や丸投げ施工会社などが

見積書をつくれば、「一式」表示が増える傾向があります。

 

この方々は、現場で汗をかかない方です。

綺麗な恰好で現れます。

 

その方が作成しますと、リアリティーがありませんので、だれが工事をするか、季節で労働時間が変わるとか、駐車場はどこにするか、近隣挨拶の時、配布粗品代とか、地鎮祭の協力範囲とか、どこで建設資材を保管するかなど、見積書から読み取れない事が、たくさんでてきます。

 

丸投げ監督や丸投げ工務店は、タイル屋、大工、基礎業者など、

各工事業者から提出された「下見積書」に自社経費をかけているだけです。

 

この場合、下見積書を作成した直接業者の配慮が、現場での配慮となり、そのいたらない部分が問題化します。

 

つまり、丸投げ監督、丸投げ工務店に主義も主張もありません。

そうしますと、いざ工事が開始されても、関係者であるのに営業担当でも、工事監督でも、設計者でも、現場には、全然来ません。

管理者不在です。

経験上、4業者以上になれば、俯瞰して指示する方は、いずれにしても必要となります。

どなたなのでしょうか。

 

意外かもしれませんが、施工会社やリフォーム会社の関係者や代表者までも、

工学系の学科を卒業しないで、建築士や施工管理士などの免許なしの方々も多く存在します。

 

その方々はどのようにして、この複雑な建設業界の見積書を作成しているのでしょうか。

 

本来、単位の「一式」には、付属した「詳細項目」が必要です。

建築では、「工事内訳書」までついていますが、「各工事詳細」は

添付されていない事も多く、あります。

 

経験上、会社のネームバリューは、工事のトラブルや安心性の目安になりません。

信頼できるのは、信頼できる方が一貫して、みてもらえるかどうかでしょうか。

 

この場合、見積書が「表紙」と「内訳書」にしかなく、「各種工事詳細」がない業者なら、一つの目安になるでしょうね。

 

500万円未満の建築工事を考えられている方は、最低限、

営業担当者と施工担当者は、同一がいいでしょうね。

 

 

では、本日はここまでとします。

次回は、「見積の表示から業者を読む」です。

ご拝読、ありがとうございました。

 

 

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